2011年10月5日水曜日

「Private DVD」について


(ウィキぺディアより抜粋)

そもそもPrivate DVDというのは、「個人のDVD」を指します。
なので、「UPZ presents KOHEI STYLE 2011」は僕だけということです。
そして、今回の作品は予めPrivate DVDを制作するためにプロのカメラマンに撮ってもらったという訳ではなく、技術向上のために選手同士で撮影したものがもとになっています。
しかし、決して僕一人の映像でも「十分」「満足してもらえる」「ちゃんとした映像でなくてもたくさん売れる」と思って販売する訳ではありません。

あたりまえかもしれませんが、僕は常に「PDCAサイクル」を効率良く回すことを意識して生活しています。
なぜなら、向上するための、何事にも共通している最も重要な「考え方」だと思っているからです。
逆にこれさえ意識していればスノーボード以外のことでも何事も「成功できる」とも思っています。

Plan(計画)
Do(実行)
Check(評価)
Act(改善)

スノーボードに置き換えると、つい見落としたり「錯覚」に陥りやすいのが「Check」(評価)です。
僕は、実践したものを正確に評価できるように、自主的に中学時代からお年玉と誕生日プレゼント分を合わせて「8ミリビデオ」を購入し、隣りの家の大橋洋平選手と撮り合っていました。
そして、憧れの「ニコラ・コンテ」や「マーティン・フライナダメッツ」、「ピーター・バウアー」の滑りを見よう見まねで行っていました。
そのおかげで、中学3年にしてJSBA全日本選手権一般男子で4位、遠征メンバー全員が出場したFISレースで2位になり、高校一年から日本代表選手として選ばれることができたと思っています。
「ビデオ」を撮って自分の滑りを見ると、始めは「実際の自分の滑り」と「イメージ」との「ズレ」というのが非常に大きいです。始めは自分の滑りなんて見たくないかもしれません。しかし、これを反復することで自然とその「ズレ」が少なくなります。
そして、「プロの選手の滑り」と「自分の滑り」を比較して、「違い」の部分を「計画」し、「実行」し、「評価」し、「改善」することを繰り返すことでプロ選手の滑りに近づき、さらに自分の長所を織り交ぜることで「オリジナルのスタイル」というものが確率されていくものだと思っています。

ちなみに「KOHEI STYLE」というのは、「容姿」ではなく、こう言った「考え方」のことを言います。

話が少し脱線してしまいましたが、ようするに僕は「ビデオ撮影」がスノーボードで上手くなるためにものすごく重要だと思っています。現に練習時一人しかいなければ三脚で一人撮影したりもします。(※盗難されないように気をつけましょう)
そして、その「記録用に撮った映像を欲しい」という声をいただいたのと、ちょうど「2production」を本格的に展開するための資金を少しでも多く集めたかったというのが重なり「今の自分にできること」を考慮した結果Private DVDを販売するという「行動」を取ったという訳です。
とは言え、ライダーは僕しかいないし、ホームビデオで撮った練習の記録用の映像しかなかったので、当初は「欲しい」と言ってくれた人に直接売ろうと思っていました。
しかし、せっかく売るのであれば「ちゃんと編集したい」ということで勉強を始め、著作権の問題もあるので楽曲の提供をお願いしたりするうちに、協力者が増え、話がどんどん大きくなったという訳です。まさか、こんなに大々的になるとは夢にも思いませんでした。

近い将来、個人的には僕だけでなく、プロ一人一人がPrivateDVDを販売するのが当たり前になってくれればいいなと思っています。
規模に関係なくプロが記録用に撮った「生」の映像というのは需要があると思うからです。
実際、僕は今世界の舞台で戦っている「斯波正樹選手」「戸崎啓貴選手」「吉岡健太郎選手」の練習の映像が欲しいし、たまにアップしてくれるYouTubeの映像を見てます。
スノーボードバブル終焉と不景気が重なった現在、「プロ」とは言え、正直、活動するだけでも困難です。
個々にPrivate DVDを販売するようになり、「選手」と「購入者」との利害が一致すれば、こんなにも喜ばしいことはないと思いますし、「アルパインスノーボード業界」の中でお金が動くということは、市場が大きくなる可能性が増えるということなので、非常に喜ばしいことだと思います。

話が長くなりましたが「UPZ presents KOHEI STYLE 2011」はそんなきっかけになってくれればいいなとも思っています。

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